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かってに調査!【岡山県の自治体公式インスタを調べて、かってに評価してみた件】

20~30代女性に人気のSNS「Instagram(インスタグラム)」。2017年の流行語大賞にも選ばれた”インスタ映え”の影響もあり、身の回り出来事を写真と共に発信するツールとして定着し、国内でも月間アクティブユーザー数3,300万人と巨大なSNSプラットフォームとなっています。

そんなSNSを活用し商品やサービスをPRしようとする企業や個人が増えていますが、自治体も例外ではありません。仕事の関係でPRやブランディングをさせていただくことが多いのですが、仕事の関係で自治体のインスタ情報を調査する必要があったのでまとめてみました。そして、かってに評価をしてみました!(すみません。。)

今回は、”岡山県”の自治体で公式に運用されている(運用を外部委託している自治体もあります)アカウントを対象に調査と評価を行っていきます。

 

1.  各自治体のインスタグラム実施状況

岡山県内の27市町村を対象に各自治体の公式ページにてソーシャルメディア運用ガイドラインが設けられたアカウント、広報誌等で公式に紹介されているアカウントを対象に実施状況を確認しました。今回は複数の自治体が合同で運用を行っているアカウントや観光協会などが運用を行っているアカウントは対象外としています。

岡山県内の公式インスタグラム運用状況マップ

インスタグラム実施状況マップ

インスタグラム実施している自治体とアカウント数

実施中の自治体とアカウント数

結果として、27自治体中13自治体(全体の48.1%)が公式インスタグラムとして運用を行っており、計20個のインスタグラムアカウントが確認できました。内訳としては、人口の多い岡山市倉敷市が3個のアカウント、次いで観光資源や名産品、文化歴史的資源が豊富な真庭市備前市矢掛町は2個のアカウントを実施している状況です。(倉敷市は公式ページに4アカウント記載がありましたが、そのうち1アカウントが閲覧できない状況でしたので3アカウントとしています。)またマップ化してみると県南部と北部は実施が確認できましたが、中間部は未実施が目立つ状況となりました。他のSNSを使用した情報発信を行っている自治体は多いのですが、まだインスタグラムにメリットを感じていないのでしょうか。。

主な実施用途としては、”観光資源””移住・定住”の促進に向けた情報発信。自治体の名前ではなく促進用に作られたキャンペーンや”ゆるキャラ”のアカウントなどもあり、各自治体が思考を凝らした写真や投稿をされていました。個人的に印象に残ったのは鏡野町!町の公式アカウント一覧に記載があるのですが、アカウント名は”鏡野町有線テレビ”。開始当初の投稿は番組で紹介するであろう”料理の写真”を映える格好で投稿しているのですが、現在はシンプルな番組表のみを投稿。ブームに乗って始めたであろうインスタも投稿を続ける中で、インスタグラムを活用する利点と有線放送の内容にシナジーを産まないことに気づき、”とりあえずやっている感”がひしひしと伝わってきました笑。もちろん鏡野町さんはフェイスブック等のSNSを利用して観光情報や町の魅力を発信されていますよ!

2.  各自治体のインスタグラム運用比較

次に確認できた20アカウントの中を見ていきたいと思います。

インスタグラムアカウント開設年の割合

アカウント開設年の割合

投稿数とフォロワー数の関係図

投稿数とフォロワー数の関係

調査時に確認できた一番古い投稿をアカウント開設年として調べたところ全体の45%が2017年にアカウントを開設していることがわかりました。次いで2018年が25%となっており、2017年の年の瀬に流行語大賞を取ったことを考えると半数以上の自治体が世間の流行に乗って投稿を始めたことがわかります。

次に投稿数とフォロワー数の関係を見てみましょう。横軸に投稿数、縦軸にフォロワー数をとり、20アカウントの平均を中心に4つのブロックに区切ってみました。すると、”倉敷市”の某アカウントがずば抜けてフォロワー数が多く、さらに投稿数の多い”玉野市””矢掛町”も相まって、かなり極端な図となってしまいました笑。これだと残りのアカウントは全てゴミのように見えてしまうので、前述した3つのアカウントは対象外にして図を作り直します。

インスタグラム投稿数とフォロワー数の関係

投稿数とフォロワー数の関係(3アカウント除く)

先ほどよりは傾向が見やすい図になりました笑。結果として、過半数が投稿も少なく、フォロワーも少ない、所謂機能していないアカウントであることがわかりました。定期的な部署移動による担当者不在の影響やとりあえず写真を載せとけ作戦によるネタ切れなど、自治体ではあるあるなことかもしれません。

この中で最も目を引いたのは”真庭市”の某アカウント!投稿数は平均以下なのに多くのフォロワーがおり、かなり映える写真や共感を得る投稿しているのではないかと推察します。担当者がかなりセンスのある方なのか、それとも運用を代行しているかは不明です。。

3.  かってに評価!TOP3の自治体

投稿数やフォロワー数、運用日数などの数値から独自に算出した”積極性”、”共感性”、”成長性”の3つの軸で評価しみました。

総合評価の高い上位3アカウント

総合評価の高い上位3アカウント

 

第1位は”真庭市公式”アカウント(@maniwa_official

ほぼ満点状態!特に他のアカウントと差をつけたのは共感性が高い点。投稿数が少ないにも関わらずフォロワー数が多く、”人の温かさ”や”真庭市での生活が想像できる”、そのような印象を受けました。ハッシュタグ#maniwapicsの紹介があるのでキャンペーン的なもので一気にフォロワー数を稼いだ可能性はありますが笑

第2位は”倉敷市公式”アカウント(@kurashiki_city

ぱっと見カラフルで”映える”写真が多い!2016年から運用されておりフォロワー数は自治体アカウント内でダントツの3,700人以上です。観光客に向けたアカウント構成がされており、外国人観光客に向けた英語のハッシュタグなどインバウンド施策もしっかりされているな、といった印象です。

第3位は”津山市公式”アカウント(@tsuyama_city

津山市の観光名所”津山城”を中心に桜の投稿が目立ちます笑。主に風景系の投稿が多いですが、”津山市高校生・大学生対抗SNS合戦”と題して津山の魅力を世界に発信するキャンペーンを行っていたようです。地元住民や関係人口を活用した取り組みは面白いですね!

4.  かってに評価!WORST3の自治体

積極的な自治体もあればとりあえずやってみた的な自治体もあるわけで、、

総合評価の低い3アカウント

総合評価の低い3アカウント

 

第1位は”岡山市南区(実り区)公式”アカウント(@okayama.city.minami.ward

昨年からの更新はなく、8投稿でフィニッシュ。インスタでは全く実りがなかったようです。。

 

第2位は”くらしきコットンプロジェクト”アカウント(@kurashiki_cotton_project

こちらも昨年から更新なし。”「倉敷市」50周年記念事業 〜地域を紡ぐ〜くらしきコットンプロジェクトの公式Instagramです!”とのことなので今年は何もせず、といったところでしょうか。。

 

第3位は”瀬戸内市マスコット「セットちゃん」”のアカウント(@setchan_setouchi

瀬戸内市公式マスコットのセットちゃんが投稿している設定。更新が滞っており、中の人が変わってしまったのかも。。

5.  今回のまとめ

予想通り半分、新たな発見半分といった感じです。

    【予想通り】

  • ブームに乗って始めたが現在は休眠状態のアカウントが多い
  • 観光情報や定住促進の情報発信が多い
  • インスタグラムのメリットや機能をうまく使いこなせていない
    【新たな発見】

  • 中山間自治体の実施が以外に少ない
  • 積極的な自治体は構成がしっかりしており、インバウンド施策も
  • フェイスブックやツイッターといったSNSを複数活用している自治体が多い

インスタグラムはSNSプラットフォームの一つであり、やっていれば良いという訳ではありませんが、これまでリーチできなかった女性層、若年層へのリーチや写真撮影を通じて新たな観光資源や魅力発掘につながるなど活用のメリットはあるかと思います。既存のSNSやWEBツールと合わせて上手く使うことで、各自治体の魅力を今以上に伝えることができると思うので是非継続的に活用してもらいたいものです。

6.  調査したアカウント一覧

今回確認できたアカウントの一覧です。

 市町村アカウント内容
1岡山市micoro_hacoro岡山市キャラクター「ミコロ・ハコロ」が情報発信
2岡山市okayama.city.minami.ward岡山市南区(実り区)の情報発信
3岡山市okayama.chisanchishoおかやま秋の収穫祭「地産地消マルシェ」の情報発信
4倉敷市kurashiki_city倉敷市の魅力発信
5倉敷市kurashiki_cotton_projectくらしきコットンプロジェクトの情報発信
6倉敷市kurashiki_japanパリ開催「倉敷フェア」の情報発信
7津山市tsuyama_city津山市の魅力発信
8玉野市tamanocity_official玉野市の魅力発信
9新見市renewniimi新見市の魅力発信 Re:new
10備前市kurashi_college備前暮らしカレッジの情報発信
11備前市bizenxtwびぜん観光大使Ryoさんの情報発信
12瀬戸内市setchan_setouchi瀬戸内市マスコット「セットちゃん」が情報発信
13真庭市maniwa_official真庭市の魅力発信
14真庭市cocomaniwa真庭市交流定住センターcoco真庭の情報発信
15和気町official.wake.town和気町の魅力発信
16矢掛町yakagram_official矢掛町の魅力発信
17矢掛町yakagenki矢掛町地域おこし協力隊が情報発信
18新庄村himekko_shinjo新庄村キャラクー「ひめっ子」が情報発信
19鏡野町kyt_official鏡野町有線テレビの情報発信
20奈義町nagitown奈義町の魅力発信

※市町村は行政順により掲載しています。
※調査に使用したデータは2019年6月15日現在のものになります。

7.  《番外編》

複数の自治体が協力して運営しているアカウントもありました。

 市町村アカウント内容
1-ikasanpo井笠広域観光協会
2-kibiji_official吉備路観光連絡協議会

 

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